事業内容

助成事業

2025年度「愛の事業団福祉援助・助成の贈呈式」が行われました(2026年2月13日)

県内9の施設・団体などに備品が贈られた山新放送愛の事業団福祉援助・助成贈呈式=山形市・山形メディアタワー(撮影・山口竜昇)
福祉援助・助成贈呈式

山新放送愛の事業団(理事長=佐藤秀之山形新聞社長)の2025年度福祉援助・助成の贈呈式が13日、山形市の山形メディアタワーで行われ、県内9の施設や団体などに書画カメラや業務用アイロンなどが贈られた。

佐藤理事長が同事業団の趣旨を説明し、「贈る品には、県民からの温かい励ましと力強い声援が込められている。有効に役立てていただき、県民の生活がより豊かになるように願っている」とあいさつした。選考委員長の松田直樹山形新聞編集局長が援助・助成先の選考経過を報告し、佐藤理事長と板垣正義山形放送社長が目録を手渡した。

来賓として酒井雅彦県健康福祉部長、飯野典朗県生涯教育・学習振興課長、中沢秀夫県社会福祉協議会参事が出席し、酒井部長が吉村美栄子知事の祝辞を代読した。

福祉援助・助成先を代表し、NPO法人まごころサービスさくらんぼ(寒河江市)の柴田みどり理事長が「さらなる福祉の充実と、人と地域の架け橋となれるように実践を続け、県民の皆さまの温かい善意と励ましに応えるべく、一層精進したい」と謝辞を述べた。

山新放送愛の事業団と山形新聞、山形放送は、行政の目が行き届かない地道な活動を支援し、県民の善意を広く地域福祉に還元しようと毎年、福祉援助・助成を行っている。25年度は9件の応募があった。福祉援助・助成先は次の通り。

【施設・団体】

NPO法人たんぽぽ会(寒河江)NPO法人まごころサービスさくらんぼ(同)要約筆記サークルたんぽぽ(同)NPO法人はながさ(尾花沢)大石田町身体障がい者福祉会(大石田)合同会社愛の風 就労継続支援B型事業所ウイング(米沢)NPO法人花未来(南陽)もりの里茶の間 ひなたぼっこ(高畠)

【全県的な行事・団体】

県内の視覚障害者の皆さんへ

【特集】 山新放送愛の事業団 援助・助成先の9団体 県民の善意、地域福祉に

山新放送愛の事業団、山形新聞、山形放送は2025年度の福祉援助・助成先に、地域の居場所づくりや障害者の支援に取り組む団体など9件を決めた。それぞれの活動に応じて木製玩具やレクリエーションスポーツ用品といった必要な品目を贈り、県民の善意を地域福祉の向上につなげる。

行政の目が行き届きにくい部分を民間サイドからサポートしようと、毎年続けている。1月23日に山形市の山形グランドホテルで選考委員会を開き、申請のあった9件について▽支援によってさらなる福祉の充実につながるか▽緊急性や必要性があるか−などの観点から議論した。

25年度援助・助成先のうち、4団体の活動を紹介する。
(伊藤律子)

NPO法人まごころサービスさくらんぼ(寒河江)

保健室で多世代が交流
活動風景
まごころ保健室の木製玩具で遊ぶ子どもたち=寒河江市

NPO法人まごころサービスさくらんぼ(寒河江市、柴田みどり理事長)は、同市のフローラ・SAGAE5階を拠点に家事支援などの助け合いサービスと、誰もが利用できる「まごころ保健室」の事業を行う。

1999年にNPO法人の認証を受け、2000年からフローラに事務所を構えた。NPOには現在13人が所属。22年から事務所内で始めたまごころ保健室には年間、市内外から各世代の約700人が訪れる。

保健室利用者は会話や遊び、暮らしの相談をする。時には寄せ植えなどの講座も楽しむ。アットホームな雰囲気の中で柴田理事長らが対応。育児中の母親も受け入れ、子どもは木製玩具を触って自由に過ごす。

本紙「日曜随想」の筆者を務める柴田理事長は小さい子が木の匂いや感触を体験することで、健やかに成長してほしいと願う。多世代が交流し、刺激し合う環境も目指すところとし「この場所に多くの人に来てもらい、あったかい気持ちになってもらいたい」と頬を緩ませた。
(沢幸蔵)

大石田町身体障がい者福祉会

汗流し、理解深め合う
活動風景
会員と児童がレクリエーションを通じて交流した
=大石田町・ふたば児童センター(町身体障がい者福祉会提供)

大石田町身体障がい者福祉会(高橋静雄会長、会員65人)は、軽スポーツやカラオケ、歩行訓練などに取り組んでいる。近年力を入れているのは、ボッチャやカローリングといった楽しみの要素を加えたスポーツだ。健常者とも一緒に汗を流し、互いへの理解を深め合っている。

パラリンピック種目のボッチャなどに親しむ練習会を月1回開き、さらに各種大会にも積極的に参加している。今秋、青森県で開催される全国障害者スポーツ大会出場も一つの目標に掲げている。

昨年8月には放課後児童クラブの子どもたちとの年1回の交流会が開かれた。会員が指導役を務め、ひもでつながった2個のボールをはしごに絡ませるラダーゲッターや輪投げなどに挑戦した。リーダーを決め戦略を練って臨むチームもあり、楽しむ中にも真剣さがのぞいた。高橋会長は「お互いを理解するとともに、それぞれの役割を果たす中で自立心を育むいい機会になった」と実のある活動を振り返った。
(木村敏郎)

合同会社愛の風・就労継続支援B型事業所ウイング(米沢)

軽作業、和気あいあい
活動風景
利用者と職員が和気あいあいと作業に臨む就労継続支援B型事業所ウイング=米沢市

合同会社愛の風(熊沢幸広代表)が運営する就労継続支援B型事業所ウイング(米沢市)は、20〜70代の男女9人が通い、地元企業から発注を受けた軽作業を中心に手がける。大切に仕上げた製品は道の駅や市役所売店に並び、利用者の喜びと励みになっている。

ウイングは利用者一人一人の個性、自主性、希望を尊重し、コメや菓子のパック詰めとラベル貼り、電子部品の配線組み、箱作りなどを手分けして担う。新聞紙の消臭効果を生かした自主製品として、人気の「エコなゴミ袋」も作る。

作業時は印刷した見本画像を参照することが多く、複合プリンターで鮮明な画像を印刷できれば、品質向上やロス削減につながる。納品時は台車の利用が欠かせず、軽量台車を使うことで効率化が進むほか、利用者と職員の身体的負担が軽減される。豪雪地の米沢は寒さが厳しく、ヒーターにより作業環境は充実する。

利用者と職員は和気あいあいと作業に向き合っている。熊沢代表は「県民の皆さんの善意を頂き、大変ありがたい」と感謝する。
(菅原武史)

もりの里茶の間・ひなたぼっこ(高畠)

空き家活用して催し
活動風景
地元の小学生と交流する「もりの里茶の間 ひなたぼっこ」の利用者=高畠町

「もりの里茶の間 ひなたぼっこ」(高畠町、御田伸一会長)は、同町深沼にある空き家を改修したスペースで、誰でも参加できる地域の交流の場を開いている。主に高齢者が週1回集まり、昼食やイベントを楽しむほか、地元の児童たちとの多世代交流も図っている。

2020年に設立し、地域住民有志13人がボランティアで運営を担う。毎週火曜日に昼食提供などを行っており、1回につき16〜25人の高齢者が町内から参加。伝統料理など地元食材を使った食事を味わい、初めて知り合った人たちとの会話に花を咲かせたり、医師を招いた健康講座を楽しんだりしている。近くにある屋代小の児童と七夕飾りや節分といった季節のイベントを一緒に行うなど、幅広いコミュニケーションの機会も提供している。

御田会長は「コロナ禍で“お茶飲み文化”が途絶えた中で、交流の場を設けようと始めた。楽しみに来てくれる参加者の顔を見るとやっていて良かったと感じる」と語った。
(甲斐根敬亮)

福祉援助・助成贈呈先

(2026年2月11日現在)
○施設・団体への助成
番号地区名称品目
1 寒河江市 特定非営利活動法人 たんぽぽ会 コードレス電話機1台
2 寒河江市 特定非営利活動法人
まごころサービスさくらんぼ
木製玩具
たまご型木球一式・バランスレール平均台1台
3 寒河江市 要約筆記サークルたんぽぽ 書画カメラ1台
4 尾花沢市 特定非営利活動法人 はながさ 防火カーペット1組
5 大石田町 大石田町身体障がい者福祉会 フライングディスク10枚
アキュラシーゴール1台
ラダーゲッター専用ボール3個組2セット
6 米沢市 合同会社愛の風
就労継続支援B型事業所ウイング
カラープリンター1台
石油ファンヒーター2台
運搬台車2台
7 南陽市 特定非営利活動法人 花未来 業務用アイロン2台
8 高畠町 もりの里茶の間ひなたぼっこ エアコン1台
○全県的な範囲の催事・行事大会・団体への助成
9 全県 県内の視覚障害者の皆さんへ 点字カレンダー(610部)
合計9件
選考委員会 2025年度の援助・助成先を協議した選考委員会=1月23日、山形市・山形グランドホテル

【選考委員】(敬称略、新は新任)

委員長=松田直樹(山形新聞編集局長、新)▽委員=広谷勝子(県地域福祉推進課長)飯野典朗(県生涯教育・学習振興課長兼郷土愛育成室長、新)中沢秀夫(県社会福祉協議会参事)押切あき子(新庄)原田智光(高畠)小林宏一郎(白鷹)安藤善宏(村山)今野誠(酒田)日下部泰子(寒河江)細谷由紀(東根)菅原繁(鶴岡)鈴木雅史(山形新聞取締役論説委員長)三浦重行(山形放送報道制作局長)▽事務局長=鈴木啓祐(山形放送常務取締役経営管理局長)▽事務局員=矢作真也(山形放送総務部専任部長)

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