事業内容

助成事業

福祉援助・助成決定一覧表

[平成29年度]
(平成29年7月24日)
○施設・団体への助成
番号地区名称希望品目
1 米沢市 認可外保育園
アップルハウスイトウ
テーブル4台、木製椅子25脚
2 酒田市 多機能福祉施設こもれび 冷暖房エアコン(取付工事込)
3 酒田市 特定非営利活動法人みらいず デスクトップパソコン1台、プロジェクター・スクリーンセット
4 遊佐町 特定非営利活動法人
わいわい・かんとりー
木製手織機(SAORI CH60) 標準附属品セット
5 山形市 共同生活援助事業所
第1ほのぼの荘
防音対策のためのサッシ・窓二重化工事
6 酒田市 特定非営利活動法人いぶき 大型テント1張、横幕4張、ウエイト6個
7 山形市 山形てのひら支援ネット IH対応寸胴鍋・フライパン、業務用電気炊飯器、給食衣6枚、大人用エプロン14枚(名入れ込)、三角巾・収納袋(20枚)
8 新庄市 フリースペースまちかどカフェ
たまりば
冷暖房エアコン(取付工事込)
○全県的な範囲の催事・行事大会・団体への助成
9 山形市 県内の視覚障害者の皆さんへ 点字カレンダー(700部)
○ボランティア活動・事業への助成
10 山辺町 吉本 真子(個人) 4Kディスプレイ一体型パソコン(iMac)、ソフトウエア2点((1)Office 365 Solo(2)動画編集Adobe Photoshop CC)、デジタル4Kビデオカメラレコーダー、リモコン付三脚、バッテリーライト
11 新庄市 図書館ボランティアサークル
かやのみ会
書画カメラ(実物投映機)、CDダブルラジオカセットレコーダー、書籍表面保護用フィルムコート
12 山形市 要約筆記麦の会 プロジェクター本体、OHCロールシート50本
合計12件

認可外保育園「アップルハウスイトウ」(米沢)

自然体験、豊かな心育む
活動風景
仲良くおやつを食べる子どもたち=米沢市・アップルハウスイトウ

米沢市の認可外保育園「アップルハウスイトウ」(伊藤美千代園長)は、辺り一面を田んぼに囲まれたのどかな田園風景に立つ。「自然体験を充実させる」を目標に掲げ、隣接する菜園の手入れや野菜の収穫を園児自ら取り組み、豊かな心を育む。

伊藤園長が1988(昭和63)年12月、自宅小屋を改装して設立。2005年に増築し、定員は25人に増えた。現在は米沢、高畠、川西の各市町から0〜3歳の計15人が通っている。

贈られるのは、ともに木製の折り畳み式テーブルと椅子。お絵描きしたり、おやつを食べたりとあらゆるシーンに役立てる。伊藤園長は「地域の皆さんに支えられて今がある。末永く大切に使いたい」と話した。

NPO法人いぶき(酒田)

児童と高齢者を支える
活動風景
「ふれあい処いぶき」を開設したNPO法人いぶき。スタッフと談笑する星川龍一理事長(左)=酒田市

酒田市のNPO法人いぶき(星川龍一理事長、30人)は、児童が自然や職業に触れる体験活動と、高齢者の生きがいづくりの場として開店したそば店「ふれあい処いぶき」の運営サポートを2本柱に活動する。

小学生の保護者たちが2008年に設立した。職業体験では児童が数日間をかけて自動車整備士やラーメン屋の職業を経験。本物の仕事に触れられるとして児童の興味をつかむ。そば店では、高齢者自らがスタッフとして動き、冷たい肉そばを提供。常連客も多い。

贈られるのは野外活動で使うテント一式。星川理事長は「お世話になった地域と、そこで育つ子どもたちのためにとの思いが根底にある。支え合いの活動を続けたい」と話した。

図書館ボランティアサークル「かやのみ会」(新庄)

年代幅広く読み聞かせ
活動風景
読み聞かせをするかやのみ会のメンバー=新庄市立図書館

図書館ボランティアサークル「かやのみ会」(新庄市、東谷恵子会長)は市立図書館や小学校、市内の介護福祉施設で読み聞かせを行っている。会員自身が楽しみながら読むことで幅広い年代の聞き手を温かな気持ちにさせている。

1987年に発足し、設立30周年を迎えた。会員数は13人。扱う本は月1回の例会で決める。乳児には擬音語が多い本、高齢者には昔話や落語の絵本と、年代によって吟味する。

長い歴史の中で、オリジナルの大型紙芝居なども作成。希望の品目は書画カメラなどで、絵本を一度に多くの人に見てもらうことができる。活動費は全て自費だが、東谷会長は「『また来てね』の言葉が励みになる」とほほ笑んだ。

山形てのひら支援ネット(山形)

子どもの居場所を提供
活動風景
大人数で一緒に食事を楽しむ=昨年10月、山形市

子ども食堂「楽(らく)」を運営する山形てのひら支援ネット(山形市、西上紀江子代表)。家庭の事情で1人で食事を取ることが多い子たちに居場所を提供する「子ども食堂」を昨年7月に立ち上げた。

むつみ保育園(同市小白川町5丁目)内で月2回実施。ボランティアを含め約30人が参加する。利用者の多くがひとり親家庭の子ども。一緒に昼食や夕食を取り、勉強の時間も設ける。「僕がここに来て食べると、お母さんが助かるんだ」と話す子もいるという。助成品は調理器具、炊飯器、エプロンなど。西上代表は「子どもたちも『手伝いたい』と言うと思う。それぞれに役割を持たせ、将来的には当事者が運営する会にしていきたい」と語る。

要約筆記麦の会(山形)

講演内容を書き起こし
活動風景
要約筆記の練習を重ねる会員たち=山形市福祉文化センター

山形市の要約筆記麦の会(小関順子会長、7人)は、聴覚障害者のために、講演会などの内容を文字に書き起こす支援を行う。

会は1991年に設立。講演会では複数人がチームとなり、文字をスクリーンに投影する。各会員は要請を受け、病院の受診や保護者会・町内会の会議への出席に付き添い、会話をノートに書き出す。

「話し言葉をそのまま書いても伝わらない。要約には経験と言葉の知識が必要」と小関会長。毎週水曜日に同市福祉文化センターで学習会を開いている。贈られるOHC(書画カメラ)用プロジェクターについて「使用しているものは古く、壊れれば修理できないと言われていた。ありがたく、心強い」と語った。

(2017年7月19日 山形新聞)
鳩マーク