事業内容

助成事業

福祉援助・助成決定一覧表

[平成26年度]
(平成26年6月27日)
○施設・団体への助成
番号地区名称希望品目
1 酒田市 地域活動支援センター みつば 冷暖房エアコン(取付工事込)
2 鶴岡市 NPO法人 あつみ育成会
「すてっぷ」茶ヤ町荘
食器洗い乾燥機
3 鶴岡市 手づくりクッキー おからや パソコン一式
4 新庄市 NPO法人 たんぽぽ作業所 LED照明器具(取付工事込)
5 米沢市 NPO法人 With優 耕運機、エンジンチェーンソー、書籍(学習まんが少年少女日本の歴史23冊セット、学習漫画世界の歴史全22巻セット)
6 米沢市 フレンドリーハウス(認可外保育園) のびのびHi可動絵本棚
○全県的な範囲の催事・行事大会・団体への助成
7 山形市 県内の視覚障害者の皆さんへ 点字カレンダー(700部)
○ボランティア活動・事業への助成
8 大石田町 二十四孝 PARTU ポロシャツ、帽子、イベントブルゾン(名前入り)各20着(プリント代込)
9 山形市 音訳校正奉仕グループ パソコン3台
合計9件

音訳校正奉仕グループ(山形)

活動風景
録音図書、丁寧に校正

山形市の音訳校正奉仕グループ(小牧干城会長)は、視覚障害者向けの録音図書の校正に取り組む県内唯一の団体だ。

1996年に発足、現在10人が活動している。書籍の文字を読み上げる音訳者を陰で支えているのが同グループの会員らだ。原資料を目で追いながら音訳者が吹き込んだ録音を聞き、間違いがないか確認。余計な感情が入っていないかどうか、気を配る。昔の言葉や外国語は図書館で調べ、読み方がおかしくないか判断する。作成した録音図書は全国で使用されている。

贈られるのはパソコン。校正作業の効率化に必須だ。小牧会長は「私たちがきっちりまとめないといい録音図書はできない。有効に活用する」と語った。

たんぽぽ作業所(新庄)

活動風景
食品トレー収集、選別

新庄市のNPO法人たんぽぽ作業所(森徳康理事長)では、利用者9人がリサイクル活動「新庄方式」で食品トレーの収集、運搬、選別作業に当たる。

新庄方式は福祉と環境が融合した先駆的な地域循環型リサイクルシステムで、今や全国的な広がりを見せる。たんぽぽ作業所は1994年4月に心身障害者通所小規模作業所を設立。2004年からは新庄方式の入り口となるトレーの収集や選別を担ってきた。

今回、贈られる照明器具は小さな文字や汚れを識別するため、利用者の手元を照らす不可欠な機器。目と環境に優しく、電気料金の負担も軽減できる発光ダイオード(LED)照明も導入する。星川明美理事は「これで利用者も作業しやすくなる」と話している。

「すてっぷ」茶ヤ町荘(鶴岡)

活動風景
障害者の自立を後押し

鶴岡市温海の「すてっぷ」茶ヤ町荘は、障害者向けのグループホーム。30〜50代の3人が、自立に向け共同生活を送っている。

障害者の親たちが結成したNPO法人あつみ育成会が運営。地域になかった障害者向けの生活支援施設を作ろうと、使われなくなった銀行の寮を改修し、2012年4月から利用者を受け入れている。

利用者は、毎日近くの就労支援施設に通い、空き缶の回収や木工製品の加工といった作業に取り組んでいる。帰宅後は、料理の配膳や洗濯、掃除を協力して行っている。贈られるのは食器洗い乾燥機。管理者の佐々木秀雄さん(67)は「利用者の負担が減るほか、より衛生管理が徹底できて助かる」と話していた。

フレンドリーハウス(米沢)

活動風景
「絵本好きな子」育てる

米沢市の認可外保育園フレンドリーハウス(佐藤きみ子園長)には現在、0〜5歳児35人が通っている。「お母さんと一緒に作っていく保育園」をモットーに、仕事をしながら子育てをする親の味方になろうと、一時・短期保育なども受け入れている。

2003年4月に民家を借りて設立。昨年2月に場所を移して園舎を新築、定員は60人に増えた。「絵本の大好きな子」を目標に掲げ、読み聞かせを行っているほか、園児たちが自由に読める環境をつくっている。贈られるのは、増えた絵本を収納する本棚。佐藤園長は「本は物事に対する理解を深めたり、心を穏やかにしたりするもの。大切に保管し、活用したい」と話している。

地域活動支援センターみつば(酒田)

活動風景
社会復帰目指して指導

酒田市の地域活動支援センターみつば(佐藤るみ施設長)は精神障害者が通う小規模作業所。利用者の居場所を確保するとともに、社会復帰を目指して生活や作業を指導している。

当事者の家族が1992年に始めた作業所が前身。2007年、継続して運営するために指導員がNPO法人みつばを設立した。利用者は20〜40代の9人。平日の午前9時から午後3時まで、車の部品にテープを巻き付ける作業などを請け負う。一つ一つ丁寧に、集中して手を動かしている。

同市二番町にある作業所はガラス張りで、利用者の体調管理のため、エアコンを設置する。佐藤施設長は「就職を目指し、仕事に向かう姿勢や人間関係の築き方を学んでいる」と話す。

(2014年7月15日 山形新聞)
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