事業内容

助成事業

福祉援助・助成決定一覧表

[平成28年度]
(平成28年7月28日)
○施設・団体への助成
番号地区名称希望品目
1 米沢市 おひさまえん パワースチームオーブン
2 米沢市 フレンドリーハウス デジタル身長計、デジタル体重計、ACアダプター一式
3 山形市 特定非営利活動法人
アジェンダやまがた
あそべる家具(ゾウ・イモムシ・ドーナッツ型)合計13点
4 寒河江市 特定非営利活動法人たんぽぽ会 エアコン本体(単相200V)1台
5 米沢市 特定非営利活動法人なでらの森 ミニ耕運機
6 酒田市 特定非営利活動法人支援センター
なのはな畑
ペットボトルつぶし機
○全県的な範囲の催事・行事大会・団体への助成
7 山形市 山形県中途失聴・難聴者協会 プロジェクター、書画カメラ
8 山形市 県内の視覚障害者の皆さんへ 点字カレンダー(700部)
○ボランティア活動・事業への助成
9 尾花沢市 ボランティアサークル風ぐるま ナイロンジャンパー20着(名入れ込)
10 新庄市 新庄市高校生ボランティアサークル
しずく
カラージップジャケット50着(名入れ込)
11 寒河江市 寒河江市高校生ボランティアサークル
チェリーズ
画材道具一式(ソフトパステルセット、色鉛筆セット、コミック用マーカーセット、フィキサチーフ)
12 三川町 三川町中高生ボランティアサークル
来夢来人
法被、帽子各15着(名入れ込)
合計12件

県中途失聴・難聴者協会(山形)

研修や行政との交渉
活動風景
要約筆記者(写真奧)の通訳を介してブローチ作りを楽しむ会員ら=山形市

県中途失聴・難聴者協会(山形市、東海林清人会長)は、見た目では分からない障害を抱える人たちの福祉向上に向け、行政との交渉や研修会、親睦会の開催などさまざまな活動を続けている。

協会は1989年の設立で会員60人。山形、鶴岡、寒河江に支部があり、山形支部が第1木曜日に開催している「一木会」を訪ねると、会員たちが要約筆記通訳を介して、ブローチ作りを楽しんでいた。

中途の失聴・難聴者が手話を覚えることは難しく、要約筆記通訳がコミュニケーションに大きな役割を果たす。今回贈られるプロジェクターについて、東海林会長は「パソコン要約筆記通訳時に文字を映し出すために必ず使うので大変ありがたい」と笑顔で語った。

NPO法人アジェンダやまがた(山形)

音楽で生きる力養う
活動風景
楽しそうに音楽に触れる子どもたち=山形市

山形市木の実町のNPO法人アジェンダやまがた(児玉千賀子代表理事)は音楽療法を活用して障害児を支援、社会で生きる力を養っている。

2011年から放課後デイサービス「音楽なかまプリモ」を、14年から未就学児対象の「音楽なかまアンジェリ」を開設。県内各地の約80人が通う。障害の種類や程度などによりクラス分け、音楽を学んだスタッフが講師を務める。リズムやハーモニーを楽しんだり、楽譜の読み方を学んだり。子どもたちはそれぞれのペースで音楽に触れる。

贈られるのは「遊べる家具シリーズ」。子どもの発達支援に役立てる。児玉代表理事は「全ての子を安心して育てられる街にしたい」と話した。

NPO法人 なでらの森「楓」(米沢)

畑作業、宅配弁当作り
活動風景
トマトの生育具合を確認する利用者ら=米沢市

米沢市の「楓」(佐藤清美所長)は、障害者支援のNPO法人なでらの森(成田晃夫理事長)が運営する就労継続支援B型事業所。利用者30人が畑作業や宅配弁当作りなどの訓練に取り組む。

市内9カ所計5千平方メートルの畑で約30種類の無農薬野菜を栽培。このうち金池の畑は直売所を設け、朝採り野菜を販売するなど地域の人との交流の場になっている。採れたてを使用した安心・安全な手作り弁当も人気で、市内の事業所や幼稚園などに納めている。購入から12年が経過した耕運機は故障が多く、作業が滞ることも。新しい耕運機での作業効率アップに期待を寄せ、佐藤所長は「収穫量を増やし、加工品にも挑戦したい」としている。

新庄市高校生ボランティア サークル「しずく」(新庄)

最上の活性化へ活動
活動風景
社会を明るくする運動の啓発活動に参加したメンバー=新庄市

新庄市高校生ボランティアサークル「しずく」(佐藤真穂代表、40人)は年間40回程度のボランティア活動を通じ、最上地域の地域活性化に貢献している。

2008年3月に発足。一時活動を休止したが、14年に活動再開した。市関連イベントを中心に、清掃活動、各種啓発のほか、地域行事や研修会にも積極的に参加。毎月1回エコロジーガーデンで開かれる「キトキトマルシェ」には準備から関わり、主体性も育む。

助成品は「しずく」の名称入りカラージップジャケット50着。服装をそろえることで一体感ややる気を引き出し、市民へのPR効果も高まる。佐藤代表は「これまではやや受け身の活動だったが、今後は自分たちで話し合い、主体的に活動したい」と意気込んだ。

NPO法人支援センター なのはな畑(酒田)

自立へ作業支援充実
活動風景
時折会話を楽しみつつ、丁寧に作業を進める利用者ら=酒田市

酒田市のNPO法人支援センターなのはな畑(阿曽千一理事長)は、知的・精神的障害者らが通う作業所。「利用者の方と共に生きる」をコンセプトに、通所者の生きがいづくりに取り組んでいる。

障害を抱える子どもたちの保護者有志が中心となり、1994年に6人で発足した小規模作業所が前身。2005年にNPO法人に移行した。就労部門には33人が通い、平日午前8時から午後4時半までの間、ペットボトルの再利用事業やケーブルから銅線を取り除く作業に取り組んでいる。

贈られるのはペットボトルつぶし機。阿曽理事長は「利用者の生きがいづくりに加え、工賃を得て自立していくための支援を強化していきたい」と話す。

(2016年7月21日 山形新聞)
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